君が冷たい理由。【完】
――――――…。
「えぇ!?あの芹沢が!!??」
全てあったことを正直に話すと、今までに聞いたことのない甲高い声が凜から出た。
「ちょ、凛うるさい…」
「あんたなんでそんなに冷静なわけ!?」
「え、なんでって…」
「あのねまず。芹沢はすみれ以外の女の子の名前を呼んだことも
覚えたこともないって噂なの。
1度遊んでみた女の子も名前だけは
覚えられなかったって言ってた。」
「え、それは多分偶然で…」
「ばか!なに呑気なこと言ってんのよっ!」
「呑気って…」
いつも以上に興奮している凜は布団を抱きしめたまま
ふふふふふと不気味な笑みを浮かべた。
「凜…?」