君が冷たい理由。【完】
「よーしあと2日で芹沢の心を掴むぞ~!」
「えぇ!?そんな短期間の勝負じゃなくても…っ」
「いや私ね思うんだけど。あと少しだと思うのよ。」
「…え?」
「さっきも言ったでしょ?
芹沢、楓に気があると思うの。
だからあと一押しで落ちる気がするのよねぇ…」
「いやでも私すみれちゃんみたいに可愛くないし、
凛みたいに勇気もないし…なんも…」
「ばっかね!あんた本当自分のことわかってなさすぎなんだから!」
ガサゴソと鞄から鏡を取り出し私に突きつける。
「…え?」
「これ以上可愛い子、私世の中で見たことないわよ!」
鏡を枕元に置いて私の頬を両手で挟む。
「んん!?」
「楓はすっぴんでも当たり前に可愛いけど。
好きな人の前ではもっと可愛くみせたいもの。」
「んぬ…?」