君が冷たい理由。【完】
「はあ!?」
ありえないとばかりに大声を出したのは凜。
「うるさいな凜。なによ」
「いやだってあんたが…早起きすぎでしょ」
「しょうがないじゃん。夢見ちゃったんだから」
“夢”という言葉を聞いただけその場がシーンと静かになる。
それはきっと凜も陸もその“夢”がなにかわかったから。
「あーそいりゃみんな同じクラスになれっかな」
「え~もう陸とはいやだ~」
笑いながら言うとぼかっと叩かれる。
「別クラスだと大変なのは楓なんだからね~」
「そうそう宿題とか見してやんねーぞ」
「えっ!それは困る!!見せてねっ!」
「同じクラスだったらね」