君が冷たい理由。【完】
「ふーんそれで?」
「え?」
「手は?繋がなかったの?スケートなのに。滑れなかったのに」
「…つ、繋いだ」
何もかも見透かされているよ凜に隠し事は通用しなくて。
素直に話した。
「いいじゃんいいじゃん。
いい感じじゃない!
明日は個人活動だし楓は芹沢と一緒の取ってないから
余り会う時間ないけど、少しでも心の距離近くなれたんじゃない?」
「う、うん。そうかな?」
「もう!頑張ってるじゃない楓。」
「えへへ。」
布団に入ると気持ちよくて、そのまま眠りについてしまった。
「私も頑張らなきゃ、ね。」
凜がそう決意してたことも知らずに。