【短歌集】リアルタイムのわたしより、幻想の中のわたしへ、毒と夢を贈る。
コイノモウソウ?
来る・来ない……
来るで終わった
花なのに
煙草の香りは
部屋から消えた
「忘れないで」
……泣いた笑顔の
甘い罠
狩人よ 僕は
捕らわれたままだ
「アンタくらいの
男は掃くほど
いるわよ」と
一山いくらの
女【アタシ】が言うの
チャットでの
デート 「好きよ」と
カキコんで
現実よりも
リアルな一瞬
「じゃあな」って
いつもとおなじ
ケータイの
別れに がぶり
冷めたコーヒー