ギャンブルワールド
競輪の1レースあたりの出走人数は通常最大9名により行われる。


競輪で発売できる投票券(車券)の種類は7賭式(7つの賭け方)がある。




1着と2着の枠番の組み合わせを予想する最大18通りの組み合わせがある『枠番二連勝複式』(2枠複)



1着と2着の枠番を着順通りに予想する最大33通りの組み合わせの『枠番二連勝単式』(2枠単)


1着と2着の車番の組み合わせを予想する最大36通りの『車番二連勝複式』(2車複)


1着と2着の車番の組み合わせを予想する最大72通りの『車番二連勝単式』(2車単)



3着以内の車番2つの組み合わせを予想する最大36通りの『車番拡大二連勝複式』(ワイド)



1着から3着までの車番の組み合わせを予想する最大84通りの『車番三連勝複式』(3連複)



1着から3着までの車番を着順通りに予想する最大504通りある『車番三連勝単式』(3連単)


だいたいの人は3連単をする。(他は的中したときの払い戻し金額が少ない為これが人気。)


3連単は最大504通りも組み合わせがある為、当てにくい。だが当たると金額が大きい。だがその一方で連敗数も半端ない。





「…と、こんな感じだな。」


説明を終えた後、嵐は買っていたコーヒを飲む。


「へぇ…ちなみに嵐さんのオススメは何ですか?三連単?」


「まぁ三連単だな。だが俺は自分のリズムを作ってから三連単に挑む。」


「リズム…?」

一体何の事か分からないが澪はとりあえず納得することにした。

だが、嵐は澪が良く分かっていない事にすぐ気付いた。

「まぁ、とりあえずお試しに今日は好きに賭けてみたらどうよ?」


今日1日くらいなら収支がマイナスでも構わない。

最初の1回、2回の負けは授業料みたいなものだ。

とにかく最初は負けて学ぶことだ。

嵐はそう考えていた。



「嵐さんって今日は凄く楽しそうだね。説明している時の嵐さん凄くイキイキしていたよ。」

澪は嵐の表情を見て今日はいつもと違うと感じた。

いつもはクールなのにギャンブルの話になると良い表情になる。

嵐の生き甲斐がギャンブルなのが分かる瞬間である。


「俺は向こうの世界で友達とギャンブルしたり、ギャンブルの話題を話したりすることなかったからな。こういうの新鮮なんだよ。」


まぁ、友達いないけどね。と心の中で言う。

だがそう言う嵐は楽しそうと言うより嬉しそうという感じである。


仲間とギャンブルすること、嵐はこれを今まで望んでいたのだ。

そして、それを今心から喜んでいる。
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