ギャンブルワールド
異端の感性
ここは和の国ヤマトの明神町。

この町は他国から来た人達が多く、来ている殆どの人達はギャンブルをしに来ている。


その為、この町は経済も潤っており、和の国ヤマトの経済的重要地点でもある。


しかしその分、他国からの入国者による犯罪の気配があるのも事実である。


この町、基本的には治安は良い方である。

変なチンピラもいないし、暴走族なんてのも見かけない。


しかし、他国から来た人達が何かをやらかそうと水面下で動いている場合があるのだ。


例えば他国のギャンブルグループ。例えば、パチンコ・パチスロなら、いわゆるプロの集まりが狙い台を占拠したりするのだ。


そういった事は嵐がいた世界なら店から出入り禁止にされる場合がある。

しかし、この世界には不正を犯さない限り、出入り禁止にすることが出来ない。



つまり軍団による台の占拠でこの国の人間がまともにスロットを打てない、また一般客により苦情が来るが、上手く対処ができない。



そうなると、この世界にはギャンブルで全てを解決するという決まりがあるため、そのパチスロ店の店長は軍団にギャンブル勝負をして負けたら出入り禁止と言う勝負を仕掛けようと考えている。



だが、店長はいくら探しても腕利きのギャンブラーが見付からない。


彼は途方に暮れながら店長としてパチスロ店の業務をこなす。



夕方、だいたいの業務が落ち着き、店長は店長室で休憩しながらモニターで客が不正をしていないかチェックする。


(あの軍団、相変わらず出しているな…。毎朝10人もの軍団で店の前に何時間も並んでいるんだ。うちは毎日設定を入れているし、勝てて当たり前だ…!)


その時、店長は一人の金髪で目付きの悪い若い男に目を奪われた。


(この男…低設定の戦乱バーストで8000枚だと!?設定が低いと9割は大敗の戦乱バーストで…!)



恐ろしい程の豪運。しかし、店長は冷静になる。


(たまたまに決まっている…。毎日あんな豪運を発揮できるはずがない…!パチスロとはそんなに甘いもんじゃない…!基本、客が負けるのがパチスロ…!)



店長はそう思い、夜の業務に備えて少し仮眠をとる。






そして、店長が寝て起きたら戦乱バーストを打っていた男は換金して帰っていた。


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