ギャンブルワールド
それから数日間、金髪の目付きの悪い男、早坂嵐は誰かに見られている感じがした。
毎日色んなところでギャンブルをしているが、どこに行っても誰かの視線を感じていた。
当初は俺に怨みがある奴が、襲おうとしているのだと考えていたが、俺はこの世界でも人との交流はほぼ無いため、その可能性は無いだろう。
気味は悪いが何もしてこないのでしばらくは放って置くことにしておいた。
しかし、変な視線を感じてから一週間後、いつも通りギャンブルで大勝ちして帰っていると眼鏡を掛けているおっさんに声をかけられた。
「早坂嵐さんですね?あなたに相談があるのですが少しお時間よろしいですか?」
嵐はおっさんを睨み付ける。
「誰だよアンタ。」
「決して怪しい者じゃあありません。少し、そこの喫茶店で話を聞いてもら得ませんか?」
俺はおっさんが下手に出るもんだから「話だけは聞いてやる」と言い、喫茶店の中に入った。
喫茶店の中に入るとおっさんが何を注文しても奢ると言うのでミックスジュースとパフェを頼んだ。
おっさんは注文していたコーヒーを一口飲んで言う。
「ここしばらく君の事を知り合いに調べてもらった。」
おっさんは資料を出して言う
「名前は早坂嵐。嵐くんはちょっと前にこの町に来て破竹の勢いでギャンブルに連戦連勝しているみたいだね。しかも町に来たばかりの時に郡山澪という女の子の借金を払ってあげて、その子を借金取りの地獄から解放してあげたみたいだね。」
嵐は注文したパフェが来たのでパフェを頬張りながら言う。
「結局何が言いたい?俺に助けてもらいたいとかか?」
おっさんは鞄から封筒を取りだし、それを嵐に渡す。
嵐はその封筒を開けてみると諭吉が100枚…いやそれ以上あった。
「そこには200万入っている。それで私の店を救ってくれないか?」
嵐はミックスジュースを飲み、おっさんに封筒を返す。
「悪いが、俺は頼まれたらなんでもやるわけじゃねぇよ。俺が気に入らない事なら助けてやるがな。」
嵐はそう言い、おっさんに睨み付けた。
「実は…。」
おっさんは嵐に頼む理由を打ち明けた。
他国からのスロプロの軍団が毎日朝から徘徊していること。
その軍団がみんなで高設定を見つけて打つ為、一般の客が良い台を探すのを諦めてスゴい勢いで客付きが減っている事。
この世界では一方的に出入り禁止という事が出来ない為、ギャンブルで勝負をして勝ったら出入り禁止しようと思って凄腕のギャンブラーとして嵐を指名したこと。
嵐は一通り聞いて、少し笑う。
「軍団か…。俺は一人では何も出来ない軍団は大っ嫌いだ。受けてやる。」
おっさんは頭を下げて嵐に「ありがとう」と言う。
「おっさん。まだ有難うというには早い。軍団の連中が勝負を受けた訳じゃないからな。」
その通りである。まだ連中は勝負を受けたわけではない。
むしろ勝負を受けない可能性が高い。
恐らく、連中は勝った時は多額の金額の支払いを要求するだろう。
毎日色んなところでギャンブルをしているが、どこに行っても誰かの視線を感じていた。
当初は俺に怨みがある奴が、襲おうとしているのだと考えていたが、俺はこの世界でも人との交流はほぼ無いため、その可能性は無いだろう。
気味は悪いが何もしてこないのでしばらくは放って置くことにしておいた。
しかし、変な視線を感じてから一週間後、いつも通りギャンブルで大勝ちして帰っていると眼鏡を掛けているおっさんに声をかけられた。
「早坂嵐さんですね?あなたに相談があるのですが少しお時間よろしいですか?」
嵐はおっさんを睨み付ける。
「誰だよアンタ。」
「決して怪しい者じゃあありません。少し、そこの喫茶店で話を聞いてもら得ませんか?」
俺はおっさんが下手に出るもんだから「話だけは聞いてやる」と言い、喫茶店の中に入った。
喫茶店の中に入るとおっさんが何を注文しても奢ると言うのでミックスジュースとパフェを頼んだ。
おっさんは注文していたコーヒーを一口飲んで言う。
「ここしばらく君の事を知り合いに調べてもらった。」
おっさんは資料を出して言う
「名前は早坂嵐。嵐くんはちょっと前にこの町に来て破竹の勢いでギャンブルに連戦連勝しているみたいだね。しかも町に来たばかりの時に郡山澪という女の子の借金を払ってあげて、その子を借金取りの地獄から解放してあげたみたいだね。」
嵐は注文したパフェが来たのでパフェを頬張りながら言う。
「結局何が言いたい?俺に助けてもらいたいとかか?」
おっさんは鞄から封筒を取りだし、それを嵐に渡す。
嵐はその封筒を開けてみると諭吉が100枚…いやそれ以上あった。
「そこには200万入っている。それで私の店を救ってくれないか?」
嵐はミックスジュースを飲み、おっさんに封筒を返す。
「悪いが、俺は頼まれたらなんでもやるわけじゃねぇよ。俺が気に入らない事なら助けてやるがな。」
嵐はそう言い、おっさんに睨み付けた。
「実は…。」
おっさんは嵐に頼む理由を打ち明けた。
他国からのスロプロの軍団が毎日朝から徘徊していること。
その軍団がみんなで高設定を見つけて打つ為、一般の客が良い台を探すのを諦めてスゴい勢いで客付きが減っている事。
この世界では一方的に出入り禁止という事が出来ない為、ギャンブルで勝負をして勝ったら出入り禁止しようと思って凄腕のギャンブラーとして嵐を指名したこと。
嵐は一通り聞いて、少し笑う。
「軍団か…。俺は一人では何も出来ない軍団は大っ嫌いだ。受けてやる。」
おっさんは頭を下げて嵐に「ありがとう」と言う。
「おっさん。まだ有難うというには早い。軍団の連中が勝負を受けた訳じゃないからな。」
その通りである。まだ連中は勝負を受けたわけではない。
むしろ勝負を受けない可能性が高い。
恐らく、連中は勝った時は多額の金額の支払いを要求するだろう。