ギャンブルワールド
夢から覚めると眩しい朝日が部屋に差し込んできた。


結構寝ていたみたいだ。

そして、夢の内容もハッキリと覚えている。


あの機種で攻めよう。俺は夢の中で決断したはずだ。



ベッドから起きて歯を洗い、朝食を食べるために台所に行く。



「あ、嵐さんおはよー。今日は嵐さんが好きな味噌ラーメンを作ってみたよ。」


澪は朝から元気だ。毎朝、こんなテンションである。

しかし、朝から味噌ラーメンとはキツい。


「朝っぱらから味噌ラーメンとか無理だろ…。胃が受け付けないぞ…。」


嵐はボソリと言うが、ラーメンを食う。


しかし、普通の味噌ラーメンとは違う。朝からでも食べられる、胃に優しい味噌ラーメンだ。

「な、なんだこりゃ?味噌ラーメンの癖に朝からおかわりしたくなるぞっ…!」


嵐はこの食べやすい味噌ラーメンビックリした。

胃に優しく、驚きを隠せない旨さも兼ね備えているこの味噌ラーメン。


「どうかな?あたしのラーメンは?」


「うめぇよ。毎朝食べたいくらいだな。」

そう言い、ラーメンを完食した嵐はすぐに家を出る準備をする。


「ラーメン有難うな。今度何かご馳走するよ。」


嵐が食べたラーメンの器を洗いながら澪は笑顔にいう。

「今度は嵐さんの手料理が食べたいなぁ。たまには嵐さんが料理しているところ見てみたいし。」


「ッ…!!」

その時、嵐に電流が走る。

嵐は料理の才能は壊滅的である。味、見栄え、共に最悪なのである。


嵐は別に料理なんか出来なくても生きていけると思っていたから料理は全くして来なかった。



だから、今回せっかく美味しいラーメンを作ってくれた期待には答えられそうにない。


しかし、嵐の悪い癖なのかハッキリと「料理なんて出来ない」と言えば良いのに、「分かった期待しとけよ。」と答えてしまった。


そう言うと澪は「期待しとくよ。」と言う。


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