オバさん娘・三浦幸子の恋
 ここで思わぬセリフを口にした。

「あの事、忘れたかなー?」
「あの事って何を?」
「秋山が承知した事だよん」
「何を承知した?」
「ええっとねー」

 蓑口さんは秋山さんがすっかり忘れていた事を話した。

 新製品の売り上げは好調だった。
 自分たちの営業努力が実って、良い結果が得られたのだ。
 努力の陰には蓑口さんの力も大きかった。
 秋山さんは蓑口さんに心から感謝し、何か要望する事無いかを尋ねた。
 蓑口さんは自分が思っていた事を口にする。
 自分の言う事を聞いて欲しいと言う要望をである。
 どんな内容なのかは後日、教える。
 
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