オバさん娘・三浦幸子の恋
 秋山さんは網に乗せられた肉類を器用に並べ始める。

「さすがにあの女だけはねー。ああー言えば、こう言い返して来る。一言文句言えば直ぐカッとなって反論して来るし。マジ…、手に負えないよ」

 私は気になる事を秋山さんに質問した。

「やっぱり、あの人と付き合うのですか?」
「蓑口美登里とだろう? しょうがないよな」

 恵美が尋ねる。

「秋山さんは、どんな気持ちなのですか? 本気で付き合うつもりなのか、知りたい」
「その…つもりだけど?」
「その言い方…、本気じゃないって事が分かる」

 手を止め恵美をジッとみる秋山さん。

「分かるんだ?」


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