オバさん娘・三浦幸子の恋
 あーだーこーだと言ってしまえば幸子は不機嫌になると思うからだ。

 その矢先、幸子は秋山さんと社内の廊下で目が合ってしまった。

「おはようございます」と少し笑顔で挨拶をした幸子。
「あ、あ! おはよう!」

 本人を目の前に秋山さんは緊張のあまり、その場で立ち尽くす。

「迷惑かけてすみません」
「迷惑って、別に俺は…」
「あ…、」と幸子は苦笑い?

 辺りに誰もいない事を確認した秋山さんが小声で尋ねる。

「これだけは知って欲しいんだ!」
「ハイ?」
「俺は君とは、浮気相手として付き合っていたワケじゃないって事をね! 本当に真剣な思いで…」
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