オバさん娘・三浦幸子の恋
「正直言っちゃえばね。それによ」
「それに?」
「マジ、すっげーうるさいし」

 蓑口さんは腕組みをし、秋山さんに歩み寄る。

「ほぉー、私がウルサい。それ、聞き捨てならないなー」
「おま、声でけーし」
「デカいのは生まれつき! しょーがねーだろう!」

 大きな声!
 自分の事を悪く言われて、蓑口さんは気分を害したようだ。
 秋山さんは呆れた顔で蓑口さんを見る。

「そうやってすぐにカッカして興奮する。お前の悪いクセだよなー」と苦笑い。
「秋山がぁ、私を怒らせる事を言うからだろー?」

 カッカする蓑口さん。

「俺はお前の悪い所を指摘してやっているのー」
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