オバさん娘・三浦幸子の恋
 そんな個性的な姉は高校のクラスでは1人の女のコと親友になっていた。

「私はクラスのアイドルだよ」と自称する早希。

 私って繊細な女のコだって自慢するけど、バッカじゃなーい?
 鈍感だし、随分とヌケている事が多いけどね?

 吉田ぁー、もうちょっと男らしくバシッと決めなよ!
 そんなんじゃ、好きな彼女は振り向いてくれないよ!

 美奈代、心配しなくても大丈夫って。
 アンタなら出来るよ絶対に。
 
 …とまあ、ドライに且つクールに周りの人たちを見ていた姉だけど、槇原睦美と名乗る女のコだけは好意に見ていたのだ。

「は、初めまして…、私…、槇原睦美って…言うの」

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