オバさん娘・三浦幸子の恋

　初めて声を掛けた時、相手は少し控え目な態度で接して来ていた。
　姉は躊躇する事なく、このように言った。

「アンタって暗いね？」

　フツーなら、何よって反発するだろうけど睦美さんは違っていた。

「分かるぅ？　私って…、小さい頃から暗いから…」と素直に認めるとは、これは如何に？

　私と同じような内気な女のコだったのだ。

「そうだろうねぇ。でも性格は悪く無いし、とても優しそう。意外と繊細に見えるし」
「三浦さんが褒めるような女のコじゃないけど…」

　褒められて槇原さんは照れ笑いした。
　姉はお互い語り合ってゆくうちに槇原さんは自らを卑下する態度が気になった。