オバさん娘・三浦幸子の恋
「無駄です」
「だからと言って、君から失礼してもイイですかと言うのは如何なものかな?」
「そんな理屈なんて知りません!」
「知らないなんて言わせない! 上司に対して失礼だろう!?」
「それがどうしたのですか? そんな勝手な理屈を押し付けられても分かりませんけど」

 カッとなる大鶴部長。

「君ね! 言って良い事と悪い事が有るんだよ!」
「部長!」と専務が制止した。
「まあまあまあ、落ち着いて!」

 興奮している大鶴部長を宗盛課長がなだめた。
 会社にとって人事的に大事な問題を話し合わなければダメなのに、蓑口さんは自分の主張ばかり前面に出した。
 
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