オバさん娘・三浦幸子の恋
 芦刈専務は相手がどう出ようと、取り乱したりする事もなく冷静な態度でいた。

「自分が行かせてもらえなかった事が、悔しいの?」
「そうです!」
「どうして悔しいのかな?」
「いちいち説明しなくちゃならないのですか!?」

 ホラ又!
 蓑口さんはカッカしちゃった。

 専務、よろしいでしょうかと言って宗盛課長が手を挙げた。
 イイよ言って芦刈専務がうなづく。
 宗盛課長から出た言葉は意外な質問である。

「ねえ蓑口さん? アンタが怒っているのは自分が同行出来なかったから…でしょう?」
「だーから何度も言っているでしょう!?」と相変わらずカッカしている蓑口さん。

 
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