オバさん娘・三浦幸子の恋

　いきなり芦刈専務は相手の話しを制止した。

「どうしてそう、君は三浦君の悪口ばかり言う？　そんなに彼女がキライなのか？」

　蓑口さん堂々と自分の思いを曝け出した。

「内気で暗いし。同じ女として雰囲気を悪く感じちゃうんですよねー？　それに仕事出来ないでしょう？」

　大鶴部長が質問する。

「出来ないって、どうして君が分かるのかな？　直接、彼女の仕事ぶりを観察していたのかな？」
「周りのコたちは誰もが口を揃えて言っているんですよ。三浦幸子って近寄りがたい雰囲気だし、仕事あまり出来ないし」
「君は、それを真に受けた？」
「まー、ウソじゃないだろうねって思って」