オバさん娘・三浦幸子の恋
「その相手と言うのは会社以外の人間で、高校時代に付き合っていた元カレ。不良でオトコの方から交際を求めて来てラブラブの仲となった。卒業してからは付き合わなくなったけど、高校のクラス会で顔を合わせて再び交際を始めて今に至っている。…これが有りもしない話し?」

 ここから蓑口さんの表情から焦りの色が出始めた。
 事実を認める?
 私たちは彼女の思いを注視した。

「証拠は?」
「証拠有るの?」

 腕を組み強気の態度に出たじゃない。

「無いけどね」
「無いんだ? へぇー無いんだー!? デタラメな事を言っているから、証拠なんて有るワケないよねー!」

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