オバさん娘・三浦幸子の恋
初めての語り合い
 三浦幸子って、どんな人間なのか?

 どんな人生を送って来たのか?

 私たちは彼女の事が知りたくなった。
 
 幸子との初会話のキッカケは入社して半年後、私と恵美が社内食堂で昼食を共にしていた時だった。

「あの…、ココ…、空いて…います…か?」

 トレーを両手に持った1人の女のコがやって来てボソボソとした口調で私たちに話し掛けて来た。
 私たちと同じ制服を着ている。

「ハイ? ああ…どうぞ」と恵美が手招きすると、彼女はぺこりと頭を下げて恵美の隣の席に座った。
 ストレートなロングの髪を垂らし、ちょっと小顔の表情を隠すように少しうつむき加減な姿勢。

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