オバさん娘・三浦幸子の恋
 幸子とは食堂で、同じテーブルに一緒になる事が何度も有った。
 だったら、食事の時間帯で話しかけてみようと思った。
 私は食事を終えた幸子に思い切って声をかけ始めた。

「ねえ、あなた」
「あ、ハイ?」

 いきなり私が声を掛けたからかな?
 彼女は驚いて、慌ててコッチに振り向いた。
 私は少し間を置いて、質問してみた。

「会社にはもう、馴れた?」
「あー! なかなかー、慣れなくてー」と彼女は苦笑い。

 チョット慌てながらも、別に警戒する事なく受け答えをしてくれる。

「でも仕事、頑張っているよね? ステキだよ」
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