オバさん娘・三浦幸子の恋
 女同士が語り合うと、色々と話題は尽きないものだ。
 会社では絶対に言えない事も、遠慮なく言えちゃうからハメが外せて気分転換になるし。

 或る程度まで会話が進んだ時、恵美の方から幸子に気になっていた事で話しを切り出した。

「いつもそう…、うつむき加減なのかな? この前みたいに笑顔は見せないの?」
「私ぃ? うーん」

 コーヒーをゆっくりとすする幸子。

「それに変な言い方だけど、何だか…幽霊みたいな雰囲気だし」

 ズバリ、トンデモない事を口にしたから幸子は不機嫌に?

 いやいや、そうでもないようだ。
 ウンとうなずいたから。

「学生の頃から、こんな感じ」


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