オバさん娘・三浦幸子の恋
 首藤さんとは滅多に言葉を交わす事が無かった私だけどね。
 ところが思いがけない事で、首藤さんと語り合う機会に恵まれる事となった。

 キッカケは学校で、首藤さんが階段から足を踏み外して下まで転げ落ちた事から始まった。
 偶然にも、その場に居合わせていた私はすぐに駆け寄った。
 周りにいた人たちも慌てて首藤さんの所へ駆け寄った。
 首藤さんは足にケガを負っていた。
 あまりにも酷い出血だったので、私は自分の制服のカッターシャツを引き破ると傷口を覆って上げた。
 そして直ぐに、首藤さんをおぶって校内の医務室へと運んだ。
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