オバさん娘・三浦幸子の恋
「何を言っているんだ? 俺は本気だよ。本当にそう思っているから」
「…!」

 私、ドキドキ気分になっちゃった!
 秋山さんもドキドキしているみたいだけど、私の方が頭の中が混乱しちゃうぐらいドキドキしているのだ!
 ダメな女の代表である私が、男性からデートに誘われるなんて夢のような話しである。
 どうしよう!?


 断るべき!?


 嗚呼!


 判断出来ない!

 取り敢えず!


「私より、他の人を誘ったら…如何ですか?」

 私はこう言って、断ろうとした。
 デートなんて、今の私には似合わないと思っているのだから。

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