オバさん娘・三浦幸子の恋
 幸子は目を閉じ、しばし思いを馳せた。

「秋山さんは絶対に本気だと思う」と私。
「あの秋山さんがねー、本気なのかなー?」

 恵美ったら、まーだ秋山さんを疑っている。

「問題は幸子がどう思っているからだよ」
「どーなの幸子?」

 恵美から問いかけられて幸子は目を開けた。

「私は…、秋山さんを信じているけどね」
「本気で?」
「もちろん」

 幸子は自分なりに秋山さんへの強い信念を抱いていた。

 信じているとね。

 恵美の方は秋山さんに対して悪い思いを抱いているけど…

 ああーもう!

 こんな所で女3人、あーだこーだと議論していても納得出来るハズがない!
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