オバさん娘・三浦幸子の恋
 会社を休んだ私…三浦幸子は1人、自宅の部屋にこもっていた。
 何だか憂鬱な気持ちである。

 ニートって、こんな風に部屋でジッとしているのかな?
 このまま会社には永久には行かないで、ニート人生を歩んじゃおうかなと、ついつい思ったりしてしまう。
 もちろん、そんなイイ加減な事は出来るワケがない。
 無収入となって、このマンションには住めなくなってしまうし家族に合わせる顔がない。
 そんなのは分かりきった事だけど、でも今は会社に行くのが億劫になった。

 仕事が嫌になったんじゃない。
 秋山祐太郎と言う年上の男性社員と顔を合わせるのが億劫になったのだ。

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