オバさん娘・三浦幸子の恋
 私はメールを無視し、ケータイを閉じた。

 1時間ぐらいして又、メールが来た。

>どうしたの? まさか、残業?<

 私は憮然とした表情で画面を見ると、すぐに削除した。

 しばらくすると、今度は電話が鳴った。

「もしもし…」

 重々しい口調で返事をする。

「あ、三浦さん? 俺だけど」

 秋山さんの声である。

「…」

 無視…。

「もしもし?」

「…」

 とにかく無視!

「三浦さーん!?」

 無視…と言いたいけどね。

「ハイ…」と電話に出ちゃった。
「メール送ったけど、君からの返信メール来ないよね?」
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