心の傷と爪痕を辿って
「よっし!今日も頑張るべ!!」
「え?まだやんの?」
あたしの為にやってくれてるとは言え、
こんな原始的な方法じゃ見つかりっこないし。
「あたりきしゃりきのこんこんちきでぃ!!」
「何それ。」
燃え上がる麗奈にあたしはドン引き。
「じゃあ聞くけど、これよりいい方法があるってゆーの?」
「うっ…」
しれっとした顔で言う麗奈に
ぐうの音が出ないあたし。
てか、これデジャブ?(笑)
そりゃあるだろうけどさ…
今のあたしにはその答えが出せない。
それ見たか。
と言わんばかりの麗奈はまたいつものようにあたしの手を引いて、
教室を出る。
まぁ、結果は目に見えてるけど…