従兄と私の秘密のカンケイ

優弥side


俺は沙菜が好きだ。
沙菜も俺が好き。


でも、2人の好き、は違う。

朝になって
沙菜を抱きしめながら目を閉じていたら


『従兄として、ね?』


と沙菜が呟いた。

多分、俺が好きっていうことでだ。

俺は、沙菜が女として好きだ。
だから優しくする。


沙菜が他の奴より
俺を選ぶように祈りながら。


< 9 / 15 >

この作品をシェア

pagetop