俺が一生愛してやる!!



「なぁ、俊樹。次の試合、お前フォワード抜擢らしいぞ。」


「え?マジで?」


「おう!顧問がマネージャーと話しているの、俺聞いたからな。」


「よし!頑張ろ!」


俺はいつものようにサッカー部の練習を終え、仲間と一緒に帰る途中だった。


「あ。」


またいる…。


学校を出て毎日部活帰りに通る公園。


ブランコと砂場しかないその小さな公園のベンチに座っている女子生徒が1人。


顔は青白く、呆然とただ遠くの空を見つめているだけのその女子生徒。


いつの日からだろうか。


俺はいつも1人でベンチに座っているその女子生徒が気になり始めていた。


「アイツ、またいるな。」


隣で仲間が冷たい目でその女子生徒を見つめる。


「知ってるのか?」


「1組の高梨千夏。」


「高梨…。」


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