優しい殺人鬼×○○
殺人鬼×ニート



ピンポーン

ある家のインターホンがなった。


「郵便です。」

男がそういうと、しばらくして玄関の扉が開く。


「はーい···。」

そういって出てきたのは、30代ぐらいの男だった。
白くて少し痩せ型だ。


「失礼しますね。」

郵便の男は、大きな箱をもち、家の中に入り込んだ。


「ハンコお願いします。」

郵便の男がハンコを求めると、男はハンコを取りに行った。

その隙に、郵便の男は、自分の持っていたショルダーバッグから包丁を取り出した。


郵便の男は殺人鬼だった。

最近ニュースで話題になっている、連続殺人事件の、犯人。


ハンコを持って、玄関に戻ってきた男が、包丁を見て驚き逃げようとする。



「逃げないで下さいよ。」

殺人鬼はそう言いながらに強い力で肩を掴んだ。


「別に、今すぐに殺すつもりはないんです。少し、僕とお話しませんか?」


下を向きながらガタガタと震える男は、目に涙を浮かべながらも頷いた。
< 1 / 7 >

この作品をシェア

pagetop