優しい殺人鬼×○○
殺人鬼×ニート
ピンポーン
ある家のインターホンがなった。
「郵便です。」
男がそういうと、しばらくして玄関の扉が開く。
「はーい···。」
そういって出てきたのは、30代ぐらいの男だった。
白くて少し痩せ型だ。
「失礼しますね。」
郵便の男は、大きな箱をもち、家の中に入り込んだ。
「ハンコお願いします。」
郵便の男がハンコを求めると、男はハンコを取りに行った。
その隙に、郵便の男は、自分の持っていたショルダーバッグから包丁を取り出した。
郵便の男は殺人鬼だった。
最近ニュースで話題になっている、連続殺人事件の、犯人。
ハンコを持って、玄関に戻ってきた男が、包丁を見て驚き逃げようとする。
「逃げないで下さいよ。」
殺人鬼はそう言いながらに強い力で肩を掴んだ。
「別に、今すぐに殺すつもりはないんです。少し、僕とお話しませんか?」
下を向きながらガタガタと震える男は、目に涙を浮かべながらも頷いた。