喫茶人形 〜メイドの恋〜





「ユキナさま…」


「…サチコさん」


「あ、お起きになられなくていいですよ

… それと学校に
連絡入れておきましたから」


「え…」


「上履きのまま…
帰ってらっしゃったでしょ?」


―――… あ


「一応、お医者さまも
疲れが出たのでしょうって…
しばらくお休みすると
先生のほうには、伝えておきました」


「……す…みません…」


「いいんですよ
甘えてくださいな
まだユキナさんは、子供なんですから」



柔らかいベットの上
ふかふかのサチコさんに
頭を撫でられて
涙が止まらなくなってしまった…



「ユキナさま」


「はッ… はぃッ!!」


慌てて涙をふく



「お友達という方が
たずねていらっしゃいましたけど
お通ししてもよろしいですか?」


「…え」


だれ……


「お加減が悪いとお伝えしたのですが
どうしてもと…」



「――… 男の人…ですか」


「いえ 女性の方で
ユイと言えばわかると」


「あ…ッ!!
はい!私の友達です!
通してあげて下さい…!」





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