喫茶人形 〜メイドの恋〜




「ぅわあッ…!
この部屋、すごいステキ…!!」


「ま、まだどこに何があるか
ほぼわかってないんだけどね…」


「あははッ

――― あッ!そうそう!

今日はこれを見せに来たのよ
ナギさんが抜けられないから代わりに!」


「え…?」



肩にかけていたカバンから
ユイファさんが拡げたのは
何枚かの、デザイン画のコピー



「ドレス…?

でも…私リリスさまに
ナギさんの好きなように
作ってほしい…って」


「でもやっぱり
好みの選んで欲しいのかも〜」


「…そっかぁ
うん…そうだよね」



しばらくそれを見て、悩んで

一番シンプルな
ドレスを選んだ


「え〜ユキナこれでいいの?
かわいいけど、地味じゃない?
日にちないし、気ぃ使ってるとか?」


「そうゆうわけじゃ…」


「まぁ、それならそれで
今すぐメール入れとくよ」


「あ…ユイファさん!」


「ん?」


「今日は、遅番?」


「ん〜ん お休みだよ〜」


「じゃ… じゃあ泊まって行って!
よ… 夕飯終わると、淋しいから…」


「…ユキナがそんなこというなんて
珍しくない…?

――― ちょ… また何かあったの?!」





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