喫茶人形 〜メイドの恋〜



アサノさまに

「相談…」


「それはやめたほうがいいよ」


いいきる前に、キッパリ言われた



「…アサノさまだって男の人なんだし
あんまりいい気しないってば…

うちらの中で、起きたことなんだから
自分たちで解決したほうがいいって!」



「…ぅん …わかった」


そうだよね…

やっぱりユイファさんは頼りになる…



「んじゃ帰るね
また明日来るから」


「あ… あのッ…!」


「ん?」


「と…泊まっていって?
夕飯終わると、皆帰って
私ひとりなの…

しばらくアサノさまも
お仕事でいないし…」


「え…
うそぉ!ありえないって!
セキュリティとか
しっかりしてるってことなのかな…

ねぇユキナ…
ちゃんと大切にしてもらってるの?」


「…ぅ ―――… うん」



…大切に してもらってる


皆さんいい人で


こんな部屋も用意してもらって


これ以上ないほど良くしてくれて
優しくしてくれてる…





< 154 / 391 >

この作品をシェア

pagetop