喫茶人形 〜メイドの恋〜



「あ…うん!

『契約』したら
マスターは『屋敷』に入れないから…

終わったら門前で、…車で待ってるの」


「ああ…
"その分マスターは
宴の豪華さで、存在を誇示する"とか
親方が言ってたわ」


「あは…覚えないとだめだよ〜?
『庭師』が一番忙しいのが
こういう時なんだら」


「なにその先輩っぽい発言」


「だってホントに先輩です〜」


「あ。

やっぱさっきの、かわいいってセリフ
ガキっぽいほうが似合うに訂正な?」


「ちょッ…なにそれ〜!!」


「あ〜…
ホラホラそういうとこだよ
やっぱりナギさんはよく分かってるな〜」


「リョ…リョウスケは
今日の服、ぜんぜん似合わないし!」


「なッ!執事みたいって言われたし!
ギャルソンだぞギャルソン!」


「こう…動きがなってない?
ギャルソンとか執事とかゆうと
もっと背筋とか、伸びててさ!

…なんか怠そうなんだよね
リョウスケって」


「ハイハイわかりました〜

つか、早く戻るぞ」


「…あ、リョウスケ
前掛けのリボン、外れてる」


「え マジ?」


「うん こっち来て
結んであげる」





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