喫茶人形 〜メイドの恋〜




馬鹿じゃない…


ゴミじゃないよ…!!


ユイファさんは本気で…


本気で…


すきだったんだよ…




「――… ユキナ?」




建物の入口
やけに明るい エントランス

黒いスーツに
黒のネクタイをしたリョウスケが

ガラス扉を開けて 入って来た…



「…案内

駅前で、してたんだ」


「リョ…」




少し早足で歩いて来た
とても冷えた体は…


力強い手で…私を 抱きしめてくれた…


「…いいから泣け」







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