喫茶人形 〜メイドの恋〜



ヨル自身がいう通り
こういう事は、何度かあったし

私は夢とか、やりたい事
特になにもないから…

ダンサー目指してるヨルの事は
少し、尊敬している部分もある…



部屋にはいって
バッグを開いた


「…馬鹿だな おまえ」



「…え?」


突然、なに?

ヨルは困ったような
複雑な顔して笑ってる…



「なあ… ユキナ
――― 俺とマジで、結婚しねえ?」




「…なに…いってるの…?」

「プロポーズに決まってる」



「よく、わかんないよ ヨル…」


「…なんか
しばらく一緒にいてみてさ
やっぱりおまえってイイなと思ったわけ

…俺さぁ


おまえも聞いてこねぇし
色々詳しく語ってなかったけど

もうずいぶん前から
プロのダンサーしてるんだわ

――… "REX"って知らねえ?」



「…知らない」



「やっぱりなぁ…
そういうの、おまえうといし…

つまりは
"バーベキューでやたら
気回しいい女いるなぁ"

…ヤベエ、顔もかわいい


ためしに転がり込んでも金借りても
文句ひとついわねえし
H初めてくさいのに抵抗もせず


…そのくせプリン買って来てやると
やたら嬉しそうに笑うし…



――… そーゆーユキナに
ガチで…惚れちまったって事」






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