喫茶人形 〜メイドの恋〜
―――… え…
それは
突然すぎて…
強く抱かれた肩
ちょっと怒った感じの
だけど …柔らかく笑う横顔
「…オッス」
日に焼けた肌…
茶色っぽい目が、私を見つめて笑った
「えッ…
ユキナちゃ…えッ?!
えッ?!カレシいたのッ?!」
「ぅ ……ぅ…ん」
「えぇ〜〜〜ッ?!マ〜ジ〜で〜?!
ユキナ地味…っ
うあ、え…
ぜ、全然そうゆうこと言わないから
いないんだとばっか…
つか…
先輩とつきあってたんじゃないの?!
え〜〜ッ?!
カレシかっこいいし!
…ぇ〜…なにそれ〜!!」
「それでは。」
皆がなぜか
『ばかやろ〜!』と叫ぶ中
私の肩を抱いたリョウスケは
ぐいぐいと道を歩いてく…
「…なあ 先輩って、誰?」
「……」
… いっつも
リョウスケは…こうだ…