喫茶人形 〜メイドの恋〜




一人で頑張って…
こんなの…


なにか…いいたかったけど
キモチが いっぱいになりすぎて

なんて言っていいか
全然わからなくて…




いまの…この"キモチ"を
なんて言葉にして、伝えていいか
その言葉が…みつからない…


だけど体中が、伝えたがってて
"それ"は自然に…涙になった…




それから ―――


車の中で 私たちは…
何度も何度も…キスをして…




「ユキナ…愛してる」




「――!

…なんだ…そっかぁ」


「…なんだってなんだよ」


「―― 愛してる…リョウスケ…」


「なんだってなんだよ」


「…みつかっただけ」


「…何を?」


「こと…ば…」




キスと…


言葉だけでは


足りなくなったキモチは…


握りあう手に


おたがいを呼ぶ 吐息に変わって…


星と 海と 夜の間で


私たちは…ひとつになった…





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