喫茶人形 〜メイドの恋〜



「…ううん」


…なんにもいらない


リョウスケがいればいいよ…




初めて自分から ―――

リョウスケの唇に、キスした…




「…ユキナ、風呂 はいろっか」


「……うん」


「初じゃん」


「そゆこといわないでょ…」


「なんか…嬉しいからさ」


「ぉ… お湯入れてくるからッ」


「よろしく 奥さん」




リョウスケの 明るい微笑み…


私は少し、文句をいいつつ
バスルームに走る




そうだ…

お湯いれてるあいだに
お茶も用意して…


アイスティーがいいかな
こゆときなんか、いいよね
ちゃんとした入れ方、習ってて


あ、そか…
ご飯つくったほうがいいかな




キッチンに立って、腕まくり
手を洗っていたとき、ケータイが鳴った




「…アサノさま?」





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