喫茶人形 〜メイドの恋〜




たくさんのヒマワリの向こうで




まるであの頃みたいに




リョウスケが、笑ってる …――――




 " …ユキナこそさぁ

人形なんかじゃないんだから

ちゃんと …もっと笑えよ! "






うん…




うん… リョウスケ…




私、笑うね…?







私を 明るい空のしたに


連れ出してくれてありがとう




なにも知らなかった私に


リョウスケは、たったひとつの


『好き』ってキモチをくれた…




大好き…




大好きだょ…? リョウスケ…




あんまりしつこいと


いつかみたいに『知ってるよ』って


また笑いながら、怒られちゃうかな…




――― そうだ




また一緒に 映画をみにいこうよ


チケット今度は、私が買うね…?




ピクニックにも行きたいなぁ…




お茶はもちろん、私がいれるね




歩くよ 私


だから…





ずっと二人一緒に 歩いて行こうね…






病めるときも…




すこやかなときも…




私たちは…ずっと 一緒です…










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