喫茶人形 〜メイドの恋〜
「…気持ちいいよ シャノン」
「こぅ… ですか…?」
「もう少し…右 …ッ痛」
「ぃ、痛かったですか?!
もッ…もうしわけありませんッ…」
「…いや、上手だよ
マッサージの才能があるとは知らなかった
楽になったよ ありがとう」
私とアサノさまは、ソファの上
かなりお疲れになってらっしゃったから
"マッサージはいかがですか?"と
言ってみたんだ
ふたりきりの部屋で
『ここは気に入った?』とか
静かに優しく、みつめられて
どうしていいのか
わからなくなっちゃったから…
「ぁのっ…
他にはなにか、ごさいませんか?
…なんでもご奉仕いたします!」
私はまたガラス越しの
あの瞳に見つめられる事が
何だか不安で…
「―… なんでも?」
「は…はいッ」
「――― では …ベットの上へ」