喫茶人形 〜メイドの恋〜
「……アサノさまは…
やっぱり、へんです…」
ベットへ
そういわれて シーツの上に座ったのに
「ひざ枕を頼んだことが
そんなにおかしいかい?」
「…そ… じゃないですけど」
「他には?」
「え…」
「まだあまり時間は経ってないけど
シャノンが俺について分かった事」
… 分かったこと…
「…いい香りがします」
「あとは?」
「…メガネ 似合うなぁ …って
でも、そうやって外してると
キレイな顔だなぁ …て」
「…コンプレックスだけどね」
「え… なんでですか?!」
「あとは?」
「…も〜…ッ」
教えてくれずに
微笑んだまま、ごまかされた…
じっと私を見たまま
アサノさまの指が、私の巻き髪の先へ
「シャノン
少し、俺の襟元を
緩めてくれないか
…このまま 眠りたい」
「はいッ
かしこまりました マスター」
…もしかして
ヘンとかじゃなくって
ホントに、疲れてらっしゃるんだ…
お言い付け通り
ワイシャツの襟元
ネクタイを
少しづつほぐして行く