喫茶人形 〜メイドの恋〜


え…

リョウ…スケ…?


「…なんで…こんなとこにいるの?」


「追って来たに
決まってるじゃないですか!
…早くもどりましょう!
まだ『屋敷』の人間は知りません!」


「……!」



リョウスケの声が
道路に響いて

… ヨルが 私に、気付いた






――― いつもならヨルは

『オマエなにやってんだよ!』
『その男、誰だよッ!』て
すぐになぐりかかって来るのに



ヨルはボーゼンとして、私を見てる

だけどそれは、私も同じで…



誰かの荷物を持ったままのヨル

こんな時間、こんな場所で

メイド服を着ている私…





私は

どうしていいかわからなくて

笑った…






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