喫茶人形 〜メイドの恋〜
だって…
だってユイファさんは…
『とりあえず意識は戻って――
命の危険は脱したわ
ただ回復後、また彼女は
『屋敷』に戻って来ることになると思う
その話し合いのために
急だけど、集まって欲しいの
アサノ様には、もうお話してあるわ』
電話をきっても
なんだか実感がわかなくて…――
「しっかり!シャノンさま!」
「―…リョ…スケ」
「こういう時は
友達の君がしっかりしなきゃ!
…仮契約といえど
他の『ドール』と接触しないように
マスターは『屋敷』には
出入り禁止だから…
『庭師』の俺が送って行く
アサノ様、ちょっと行って来ます!」
「いや
こんな時間だ、近くまで送ろう」
こうして私たちは
屋敷に向かった ――――