喫茶人形 〜メイドの恋〜





「アサノさま

…楽しいバカンスを頂いて
ありがとうございました」



「二週間、早かったな

…それに アサノ様はもうやめてくれ

―――… 名前で呼べといったろ?」


「…はい」




アサノさまとの休日が終わり
私は車で送ってもらって
久しぶりに『屋敷』へと帰って来た



「三週間後、また会おう

ユキナ、いい答を 待ってる…」

「はい…」



私がそうハッキリ答えて笑うと
アサノさまは、少し驚いていたけど

優しく頬に触れてから
すぐに、キスしてくれて…
私も…それに答えた




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