タピオカ


『ねぇねぇ、わたし達もまっつーって呼んでいい?♡』


タイキはモテるため女子がたくさんよってきた。

中には先輩もいた。


『あ、別にいいよ笑』


ヒナコは人見知りなためタイキには近づけない。

残念に思いながらもしょうがないと諦めていた。


「はぁ…」

(やっぱり高嶺の花かなぁ…)


『うちらも行かない?』


ミツコがヒナコを誘ってくれた。

当然ヒナコはついていった。

チャンスだと思い、必死に会話をした。


「わ、私も!!…まっつーって呼んでいいかな…」


『うん、いいよ!名前なんていうの?』


「わ、私、私はヒナコです!!」


ヒナコにはその会話だけで十分だった。



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