私の好きな人

「遥…」

「……っ…
ご、ごめん!ウザいよね…っ!

こんな重い女、嫌だよね…っ!

うぅ…
ごめん、さっきのは忘れて…っ」


親父が遥に近づこうとすると
遥は親父から何を言われるか不安になり
親父から離れた


「遥…
それは重いんじゃなくて純粋っていうんだ…

お前は重くないよ
俺から言わせれば軽いくらいだ

大丈夫だから
俺はお前を捨てたりしないから

俺が好きなのは遥、お前だ
ちゃんと分かってるか?

俺は遥が好きだから…
本当は危険なことをして欲しくないんだよ…

遥は平気かもしれないが…
俺は嫌なんだよ…

お前が他のヤツにキスやそれ以上のことされてるって考えるだけで…
遥にしたやつは、全員殺したくなる

そんくらい俺は遥に惚れてんだよ

だから、身代わりになるのはいい
だけど、ちょっとでも危なくなったら
すぐに言え、助けるから…」


親父は、逃げようとする遥を抱きしめ
真剣な顔で遥に言った


「…っ……うぅ…
僕、司を選んでよかったぁ…っ…

だいすき…
司がすき…っ!」

「分かってる
ちゃんとお前の気持ちは分かってるから…

もう泣くな…」


親父は遥の頭を撫でると
遥の涙を手ですくい、優しく笑った

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