私の好きな人
俺は、親父には勝てない…
何度も思ったことだ…
今だってそうだ…
親父は簡単に遥を元気付けた
俺は好きな女の涙さえ拭いてあげることが出来ない…
「遥、頼むぞ…」
「分かってるよ、恭也ぁ…
僕、やってみせるから…っ」
遥は、親父に抱きしめられながら…
恭也さんに返事を返した
他の連中は、遥と親父を二人っきりにしようと部屋を出て行った
俺は、遥を親父から奪おうとしたら…
「空気読めって、昴」
「遥と二人っきりにさせてたまるか!」
無理やり俺は、夕也に部屋から出され
夕也の部屋に連れて行かれた