私の好きな人
人質
〜 雫 視点 〜
「ん…いっ…
ここ、どこ……?」
私は痛みがある首を摩りながら、目を開けると
周りは暗闇に包まれていた
たしか、私…
慶都とデートするはずで…
そうだ!
待ち合わせ場所にいたら、知らない男に…
ギィ…
私は今まであったことを思い出した瞬間…
扉を開けるような音が聞こえ
そこから一筋の光が見えた
その光には誰かが立っていて
顔はよく見えなかった
「誰…?」
私は恐る恐る聞いて見ると
「おい、電気をつけろ」
男の声が聞こえると
パッと明かりが点いた
うぅ…
まぶしい…っ
急に辺りが明るくなり
私はまぶしくて目を閉じた